前回、自転車の虫ゴムが何度も切れて空気漏れを起こす度に、
「新しいものと交換する」
という、熾烈な戦いを余儀なくされた私。
しかし、いつも私に親身で親切なAmazonさんから、
「ブリヂストン 虫ゴム不要のスーパーバルブ自転車タイヤチューブ英式バルブXXCVS-5 P3281 A710005XXC」
なるものを紹介していただいたのだが、小市民な私はつい、コスパが良さげな名もなきメーカー品をポチッてしまった。
しかし、
「私に後悔はない」
名もなきメーカーだろうと、それほど大差はないはずだ。
そして、
「これで、我が軍の圧勝」
と、ほくそ笑んでいたのだが、なんとスーパーバルブに恐れをなしたのか、急に空気漏れが止まってしまった。
「スーパーバルブの代金、500円弱の損失」
は致し方ない。
結果オーライということだ。
「腐るものでもないしね」
ということで、それから約二週間、快適な自転車通勤ライフを送っていたのだが、その終焉は突如として訪れた。
またしても、空気が漏れ始めたのだ。
しかし、今の私の手にはスーパーバルブという一騎当千の強者が、
「早く私を使え!」
と、意気込んでいる。
ならば、
「見事に空気漏れを止めて、戦功をあげよ!」
とばかりに、破れた敗残の兵(虫ゴム)を放り捨てて(ちゃんとゴミ箱に捨てましたからね)装着する。
そして、空気注入、説明書にはかなりパンパンに入れろと書いてあるが、
「言われずともそのつもりだ! たわけ!」
と、お望み通りにパンパンに空気を入れてやった。
スーパーバルブは私の期待に見事応えてくれた。
「虫ゴムとは違うのだよ、虫ゴムとは」
(By.シャア)
というスーパーバルブの勝ち誇った声が聞こえるようだ。
とにかくこれで、また快適な自転車通勤ライフを手に入れた私だったが、その幸せはいとも簡単に私の手からこぼれ落ちた。
三日も経たずに、タイヤの空気が抜けてしまったのだ。
しかし、そこは一騎当千の強者であるスーパーバルブ、完全に空気が抜けたのではなく、ある程度は残っている。
「変なところで、踏ん張るなよ」
そう、多少の空気が入っているからといって、油断して走ると、今度はタイヤのリムを損傷する可能性があるので、結局は空気を入れなければならなくなる。
「同じじゃねぇか! このうつけめ!!」
と、スーパーバルブを叱咤するも、しゃーなしに空気を入れる。
その後も、朝晩と空気を入れる羽目になる。
「どこがスーパーだ!」
と怒りを抑えつつ、私はつい、
「安心のブリヂストン製・・・」
などと、Amazonを検索してしまうが、冷静に考えを巡らす。
そもそも、どうして漏れるのか?
空気圧は充分だし、完全に抜けていないことから、推測するに・・・、
「空気入れすぎか」
という結論に至り、すぐさま、空気圧をパンパンではなくパンで止めて試してみる。
「全く手間のかかるやつ」
などと、ひとりごちる。
しかし、
「また抜けてやがる・・・」
それならばと、今度は空気圧をパンではなくパで止めてみる・・・、
「ダメじゃねぇか!!」
カピバラ並みに温厚な私でもこれには我慢ができない。
購入したスーパーバルブは、5個入りなので、とりあえず別のものに取り替えてみる・・・、
「マジですか・・・」
結果はまたしても同じだった。
こうなると、チューブの側の問題も浮かび上がってくる。
しかし、シティサイクルと言っても、要はママチャリなので、チューブ交換をしようにも、タイヤを外すためには特殊工具が必要になる。
「当然、そんなものは持ってはいない」
買うのもバカらしいし、何より作業にそれなりの時間を要する。
私にとって時間はプライスレスだ。
いっそセレナーデで、自転車を買い替える・・・、
「そんな敵に背を向ける真似ができるか!!」
と、言ってはみたものの、要は、昨今の自転車が高すぎて買う気が失せただけだ。
その昔、50万円近いマウンテンバイクで競技に出たり、BMXを複数台所有して、目的に合わせて乗り換えていた人間とはおもえない発言だ。
まぁ、コンペティションユースで使用するのとは根本的に違うので、比べるのは無理というものだ。
そんな私に、またしてもAmazonさんが優しく手を差し伸べてくれた。
「らく早チューブ」
このチューブはタイヤを外さなくてもチューブ交換ができる画期的な商品だった。
(かなり前からあったみたいだが、全く知らなかった)
なるほど、確かにこれなら、時間もかからずに交換が可能だ。
「お値段も2000円台で、安いと言えば安い」
そこで、私は熟考の末、ポチる決断をするが、タダでは起きない私は、ここで画期的というか、マーフィーの法則並みの冗談な実験を行なってみることにした。
スーパーバルブの時のように、
「ポチッたら、空気漏れが止まるかもしれない」
そして、止まったら即キャンセルすればいい。
というくだらない実験だ・・・が、
「止まるわけがない」
当たり前だ。
そして、新たなる戦力である、らく早チューブが届いた・・・、
「途端に、空気漏れが止まりやがった・・・」
・・・、
・・・・・・、
え~と、これは、
「私にお金を使わせないと止まらない」
という法則なのか?
本日のBGM:ハルカミライ /感覚ピエロ このBGMは、話の内容とは一切関係ありません。ただ、書いている時に聴いていた、というだけのことです



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