どんな言葉でも人は成長しない?『おいハンサム!!劇場版』70点

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「劇場に観に行かなくてよかった」

シーズン2がかなり微妙なラインだったので、見送ったのが吉と出た。

何気ない日常、そんな中で伊藤家の家族が右往左往する。

時には周りを巻き込んでの騒動にもなる。

しかし、それが突拍子もないことではない、私たちの日常でも起こりうることだ。

だからといって、私たちと同じようでそうではない、だから、

「こんな風に生きれたらいいな」

と、おもわせてくれる。

何気ない日常の愛おしさが、この作品の良さなのに、それを無理に外に押し広げようとしても意味がない。

伊藤源太郎の言葉(名言?)は文字通り源太郎が、

「人としてのあり方、生き方」

を自身の経験から導き出したものであり、世間一般にも当てはまることではあるのだが、やはり、これを外に出してしまうと、押し付けがましさが目立ってしまうし、それを聞いて周りが感動するという安い演出はいかがなものか?

シーズン1では、源太郎の行動とその言葉から何かを感じ取り、成長する三姉妹の姿が描かれていた。

くどいようだが、

「物語とはキャラクターの成長物語」

と、わたしは考えるので、

「本作は、まるで成長がないどころか完全に迷走している」

長女の由香は複数の男とデートを繰り返し、都度、幻滅するのくり返しだし、次女の里香は、いつまでも原さん(既婚者)に想いを寄せているが、踏み出すわけでもなく、かといって忘れるわけでもなくの堂々巡り、そして三女の美香はユウジと付いたり離れたりをくり返す。

これをシーズン1から続けている(里香は2から)ので、

「それしか話をつくれないのかな?」

と、おもってしまう。

キャラクターの成長がないのであれば、せっかくの源太郎の言葉もうすれてしまう。

それが人間と言ってしまえば、それまでだが、そういう作品ではないでしょう。

そして、迷走は続き、里香の幼なじみとのエピソードがあるけれど、これも何の進展をもたらさないし、エピソード自体がつまらないから、物語を弛緩させるだけにすぎなくて、こうなると、

「尺稼ぎ?」

と、言いたくなる。

テレビシリーズからの大ファンなので、観ていて飽きることはないが、何も残らない作品になってしまっている。

この手の作品はいくらでも続けようとすればできるけれど、毎回同じことの繰り返しならもうやらなくていい。

お腹いっぱいです。

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