もっとも残念なイケメンと働く私 パート4

私の日常

仕事中に、やけに口の中がスッキリしないとの違和感を覚える。
瞬間、朝の歯磨きを忘れていることに気付き、すぐさまトイレに駆け込みAirPods Pro2で音楽を聞きながら個室で歯磨きをして爽快な気分で出ると、用を足していた社員A男がいきなり、大きな○○らをしたせいで、爽快な気分を台無しにされる、そんな私の日常は・・・、

前回までのあらすじ

四十代の既婚女性チェリーヌを見事妊娠させてしまったチャッチャくん。

会社にバレる前に関係を清算しようとするも、チェリーヌがチャッチャくんの実家に電話して両親に全てを暴露してしまうという、予想外の事態になってしまう。

チャッチャくんの運命やいかに・・・。

仕事と精神的な疲れを抱えた夜の8時、私とチャールズ皇○子、そしてチャッチャくんは駅から少し離れたファミレスにいた。

「ちゃんと話をつけてくれるって言ったじゃないですか」

今にも泣き出しそうなチャッチャくん

「流石にここまでするとは思ってなかったな」

と、冷静なチャールズ皇○子

「とにかく、これ以上刺激しないようにしないと、今度は会社にチクリかねないぞ」

と、私。

瞬間、チャッチャくんの顔面が、

「お前はブルーマンか!」

というくらい真っ青になる。

「両親は何て言ってる?」

チャールズ皇○子のその言葉に、なぜか私の方が緊張してしまう。

「いえ、嘘だから信用するなって言って誤魔化してます」

「どあほう!」

私とチャールズ皇○子の呼吸がピタリと一致する。

「切り札は向こうの手の内にあるんだぞ、このまますっとぼけられるわけないだろう!」

この後に及んでまだ、現実に向き合おうとしないチャッチャくんに怒りすら覚える私。

「もう、両親にちゃんと話して金で解決するか・・・責任とるか・・・の二択じゃねぇの?」

と、いきなり結論を出してしまうチャールズ皇○子。

私もその意見には反論の余地がなかった。

「頭に銃を突きつけられたら、相手よりでかい銃を出すか、ハッタリをかます、他にもまだ146通り方法がある・・・」

これは私が大好きな海外ドラマ『スーツ』で敏腕弁護士のハーヴィ・スペクターが言う名台詞だ。(もちろん、当時、このドラマはやってません)

残念ながら、私のように十把一絡げで括られてしまう人間には、他の選択肢が浮かばない。

ちなみにチャールズ皇○子はこの時、チャッチャくんの、

「全て他人任せ」

な態度に怒り心頭で、半分投げやりになっていて、真剣に考えてはいなかったようだ。

そのことは数年後に証明されることになる。

しかも自らの不始末で・・・、

それはチャールズ皇〇子が、とある未亡人と不倫して妊娠させてしまったときのこと、まさに絶体絶命の状況で、その146通りの方法の中から答えを導き出して事態を収集させてしまったことからもわかる。

この時の話はいずれ語りたいと思う。

話を戻して、

頭を抱えるチャッチャくんだが、もう悩んでいる場合ではない。

チャッチャくんの中では答えが出ている。

当然、結婚という選択肢はない。

となると選択肢は、

「金で解決するしかない」

ということになる。

しかし、チャッチャくんの給料ではどうにもならない。

ここはやはり親に入ってもらうしかない。

「金銭が絡むことになるから、悪いけれどこれ以上は俺たちにはどうにもできない」

小気味よいくらいにバッサリと切るチャールズ皇○子

ようやく現実を受け入れたのか、泣きそうな顔で実家に電話をするチャッチャくん。

電話を終えたチャッチャくんその顔は、十歳は老けて見えた。

結局、チャッチャくんの父親がチェリーヌと直接話をしてことを収めることになった。

もう、完全に私たちの出る幕はなくなり、正直ホッとする私。

翌日、そのことをチェリーヌに話し行くチャッチャくん

二日後、チャッチャくんのお父さんが上京してくる。

チェリーヌとチャッチャくんのお父さんが会っている時間、私とチャールズ皇○子は会社近くの居酒屋で飲んでいた。
(私は飲めないので、食べ専門だ)

話は当然、チェリーヌのことだった。

そこでいきなりチャールズ皇○子にブッ込まれる、

「妄想くんは抱ける?」

「強い酒が要りますね」

即答する私。

「でも、スタイルは良いよな、顔にタオルでも被せておけば俺はできるな」

「勘弁してくださいよ」

この当時の私はまだ若かったので、何よりスタイルよりも顔の方が重要だった。

今の私なら、一も二もなくチャールズ皇○子と同じ意見だ。

そんな他愛もない話をしていると、何と笑顔でチャッチャくんがやってくる。

驚く私たちを尻目に、

「親父が任せておけって、だから戻ってきました」

「戻ってきましたじゃねぇよ」

と、いう言葉を飲み込んで、

「大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ」

何だろう、この期に及んでまだ、他人事のような態度、

「一回地獄に落ちてみたまえ」

と、おもわずにはいられない。

翌日、私とチャールズ皇○子はまたしてもチェリーヌに呼び出されていた。

「勘弁してくれ、もう、そっちで勝手にやってくれればいいだろう」

と、本気でおもってしまう。

しかし、

「彼と別れます、だけど、中絶費用だけは払うように言って」

はい?

私とチャールズ皇○子は互いに顔を見合わせて、首を傾げる。

「お父さんとそうした話をしなかったんですか?」

「一言もそんな話なんて出なかったわよ、あの男何しにきたと思う? あんな最低な家族どうでもいいわ」

怒り心頭のチェリーヌ

オイオイ、何があったのか、詳しく聞かせてください。

私とチャールズ皇○子は無意識のうちに身を乗り出していた。

「あのエロ親父、最初からおかしいと思ったのよね」

うん、うん、私はエサを目の前に置かれて待てをされた犬よろしく、よだれを垂らさんばかりにしてチェリーヌの話に耳を傾けた。

「自分が泊まっているホテルに呼び出すってどうなの?」

それで、それで、

「しかも、リラックスして話そうとか言って、酒まで進めてきて・・・」

はい、はい、

「断ったら、それなら私の部屋で話そうって言って私の手に触れたのよ」

キター!!

「いいだろう、楽しもうよって、気持ち悪くてその場で席を立って帰ってきたわよ」

ん?

私はここまでチェリーヌの話を聞いていて、何か違和感を覚えた。

最初は私と同じく目を輝かして聞いていたチャールズ皇○子も、私と同じ違和感を覚えたのか、すっかり冷静になっている。

「それって、向こうの作戦なんじゃない?」

不意にそんな考えが頭をよぎる。

しかし、ここでは迂闊なことは言えない。

チャールズ皇○子も何も言わない。

すると、怒りをぶちまけてスッキリしたのかチェリーヌはトイレに行くと言って席を立つ。

すかさず、

「わざとですよね?」

「確かに怪しいけれど、そこまで考えてやるか?」

「じゃあ・・・?」

「本当のところはわからないけれど、中絶費用だけで済んだのは間違いないろう」

「確かに、じゃあ、このままにします?」

「何、妄想くん、もっとカオスにしたいの?」

「そうじゃないですけれど、これじゃ、チャッチャくん何も反省しないですよね」

「そうだけど、ここでまたこじれたら、俺たちまで巻き添えを喰らいかねないぞ」

確かにチャールズ皇○子の言うとおりだった。

チェリーヌが会社にバラしたら、事情を知っていて報告をしなかった私たちの立場も悪くなることは必然だ。

結局、後日、チェリーヌは数日会社を休んで中絶手術を受けた後、しばらくして会社を辞めて行った。

すいません、まだ終わらないんです。

この後、まだまだ、チャッチャくんはヤラかします。

次回

「おまえ、なんなん?」

に乞うご期待。

本日のBGM : DIE(feat.KZHI) / KOTA このBGMは、話の内容とは一切関係ありません。ただ、書いている時に聴いていた、というだけのことです。

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