朝、目が覚めたら建物全体が謎の黒い壁に覆われていて、外に出ることができなくなってしまう。
そこに閉じ込められた人たちの脱出劇・・・。
いわゆる『シチュエーションホラー&スリラー』と呼んでいいと思うが、
「退屈」
この一言につきる。
全てが予定調和。
登場人物も練られてないので、面白みも深みもなく、ただのテンプレキャラと化している。
そして、肝心の脱出劇も、何のヒネりもなく、あっさりと脱出できてしまう。
全然、ハラハラドキドキさせてくれない。
ただ、自宅に閉じ込められただけでは緊迫感が皆無に等しい。
確かに、電波が遮断されていたり、水道が止まっていたり、
「このままでは、ジワジワと死んでしまう」
という、長い目で見ればヤバい状況ですが、
「なぜか電気は生きている」
という、ご都合展開の脚本に首を傾げてしまう。
黒い壁自体に一応のトラップはあるものの、それすら、コチラをアッと言わせるような仕掛けではないし、何より、主人公にアッサリと見破られてしまう始末。
黒い壁がアテにならないなら、第三の妨害者の存在が・・・、
「と、おもったら、ただの終末論者だけ」
というお粗末さ。
しかも、コイツが誰にも見破られずに行動するような狡猾さを、
「まるで、持ち合わせてはいない」
バレそうになったら、襲ってくるだけで、それすらコチラにはバレバレで、
「眠気をこらえるコチラの身にもなってくれ」
と言いたい。
ならば、最後の人間ドラマ・・・、
「流産で子供を亡くして冷え切ってしまった夫婦に、薬中のカップル、老人とその孫、そして、先ほどの終末論者」
だけ。
しかも、主人公の夫婦以外、作中の役割分担が終わった途端に、脚本の都合で次々と意味もなく死んでいきます。
「悲壮感も何もあったもんじゃない」
最後は、冷え切った夫婦が話し合い、互いを理解して、手を取り合って未来へ・・・、
「もう、好きにしてくれ」
黒い壁の謎とか、話が面白くハラハラドキドキさせてくれるなら、そんなものどうでもいい、瑣末な問題だ。
映画なんだから、観ている間は楽しませてほしい。


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