なすすべもなく金銭を巻き上げられる私

私の日常

仕事中に、同僚から旅行のお土産を頂いた。

初めて見るお菓子だったが、持った感じは凄く軽くてふわふわなカステラみたいだった。

「これなら大丈夫」

と、何も考えずに食べてしまった。

その時は堪能したのだが数時間後、そのお菓子の入っていた箱がゴミ箱に捨ててあり『栄養成分表示』という文字が目に飛び込んできた。

目を凝らしてみると、一個当たりのカロリーが、

「285Kcal!!!!」

瞬間、心臓のあたりが「きゅ」となる。

それでも一縷の望みを託すように再度確認するが間違いではない。

あまりの絶望感にこのお菓子をくれた同僚を一瞬だけ呪う、そんな私の日常は・・・、 

今、私は真剣に悩んでいる。

タイトルにある通り、容赦なく金銭を巻き上げられてしまっている状態をどうにかしようとしているが、相手が悪すぎて逆らうことができない。

質の悪い奴に捕まってしまった己の不運を呪うしかないのか?

本当に勘弁してくれないか・・・、

「筋肉さんよ・・・」

そう、私から金銭を巻き上げる質の悪い奴とは、

「私の筋肉だ!」

本当にコイツは金食い細胞だ。

『筋肉』なんてトレーニングをすれば勝手に大きくなる・・・、

「なんて思っていたら大間違いだ! どあほう」

必要な栄養をバランスよく摂取するのは当たり前のこととして、食べ方にも気を配る。

まずは『GI値1』を考慮して食べる順番に気を配って『カーボラスト2』を意識する。

そして、噛む回数を増やして『食事誘発性熱産生3』の効率を上げて、脂肪を燃焼しやすくする。

さらに、食事だけでは摂取しきれない栄養素を『サプリ』で補う。

そして、効率よく筋肥大をさせるためには『総負荷重量4』を考慮して『正しいフォーム』を心がけた上で、できる限り筋肉を追い込み、さらに適度な『低強度の有酸素運動5』を取り入れて『基礎代謝6』を上げて、さらなる脂肪燃焼を促進し、疲労した筋肉を十分に休ませるために、毎日7時間程度の質の良い睡眠を心がける・・・、

「できるか!」

と、お思いでしょう。

私もトレーニングを始めた当初はそう思っていたが・・・、

「おじさんでもできたよ」

と、いうことで、睡眠時間以外はどうにかこなしている。

会社から帰って、翌日の三食分のお弁当の下準備をして『筋トレ』をして風呂に入り、夕食を作り食べる。

これでもう気が付けば22時を回っている。

そしてこの後、夕食の洗い物をして、下準備をしておいた翌日分のお弁当を作り、歯磨きをする。

これでもう、早くても床に就くのは23時くらいになってしまう。

朝は4時25分には起きるので、必然的に睡眠時間は限られてしまう。

足りない分は、会社の昼休みの仮眠でどうにかする。

それでも足りなければ断腸の思いで、仕事中にトイレで20分ほどの仮眠を取るようにしている。

そこまでしているのに、さらにお金まで巻き上げようというのだから『筋肉』は本当に質が悪い。

『筋肉』に比べれば、金品だけ巻き上げるキャバ嬢の方がまだマシってことになる。

何となく『筋肉』を育てることは、犬を飼うことに似ているかもしれない。

エサを与えて散歩という名の『筋トレ』をする。

ちなみに私は猫派なので犬を飼った経験はない。

「猫は善き」

エサ代だけで放置プレーが出来るから、というか構うとウザがられたりする。

話はそれたが『筋トレ』をしたことがない人には今一つピンと来ていないかもしれないので、ここは微に入り細に入り、私がどういった風にお金を巻き上げられているのか書いていこう。

『筋肉』を育てるのに必要なのは、当たり前だが『筋トレ』になる。

しかし、すでに書いた通り『筋肉』は『エサ(食事)』を与えないと大きくはならない。

ただし『筋肉』は雑食ではない。

それどころか超グルメときている。

必要ないモノ(栄養)には目もくれない。

人間であれば、お腹が空いたらとりあえず何でもいいから食べておけばどうにかなるが『筋肉』は違う。

ということで、わがままな『筋肉』に必要なものを紹介しよう。

まずは『サプリ』からだ。

『サプリ』は栄養補助食品とうたっている割に、金額的には全然補助じゃないし、補助どころか絶対に欠かすことができないものになる。

その筆頭が、絶対神であるゴッド・オブ・ゴッドの『プロテイン』様に始まり、タンパク質以外の栄養を一手に引き受けてくれる頼りになるネキこと『マルチビタミン』に、私の食事バランスを見守り続ける『カルシウム』『マグネシウム』『亜鉛』『ビタミンD』さらに、取り過ぎた塩分を完膚なきまでに容赦なく体外に排出してくれる『カリウム』そして、大腸で腸内細菌のエサとなり、昼夜を問わず私の腸内環境改善に全力を尽くしてくれて、おまけに食後の血糖値上昇を三角絞めにして抑え込んでくれる『難消化性デキストリン』・・・もう勘弁してください・・・いえ、感謝しかありません。

少し前までは、上記の『サプリ』に加えて、

「重量アップは俺に任せろ!」

でおなじみの『クレアチン』

そして、頼んでもいないのに、

「俺がお前の筋肉をもっと増やしてやる!」

というありがた迷惑な『EAA』も摂取していたが、さすがに自重+ダンベルのみの私の『筋トレ』には過ぎたるものとして、容赦なく後ろ髪惹かれる想いで縁を切らせてもらった。

そして、お次はもっとも重要な・・・、

「食事だ!」

要は『ダイエット』なのだから食べない分、

「食費は安く済むでしょう?」

なんて思ったら、

「大間違いだ! どあほう!」

食事はただ減らせばいいというわけではない。

『PFCバランス7』を考えた上で『アンダーカロリー8』の状態になるようにカロリーを摂取しなくてはならないのだ。

つまり、ただ、カロリーだけを抑えればいいわけではない。

そして、どうにかこうにかバランスの取れた食事を作れたとしても、実は食事の陰に隠れて金銭をふんだくる奴がいる・・・、

「それはお前だ!調味料!!」

『ダイエット』したての頃は歯牙にもかけなかったのだが、ある程度脂肪が落ちてくると、徐々に脂肪の落ちるペースが悪くなってくる。

しかし、ここでさらなるカロリー減は体に響いてしまう、何せこちとら週7で働いている(土日は日雇い)のだから、ある程度の体力は確保しておかないことには『筋トレダイエット』どころではなくなってしまう。

それこそ本末転倒だ。

そこで、次なる一手として調味料が姿を現してくる。

具体的には、

「油と砂糖だ!」

こいつらは『筋トレダイエット』界隈では隠れボスキャラ的な存在だ。

食材でいくらカロリーを抑えてみたところで、油、砂糖を小さじ一杯多く入れただけでカロリーは爆上がりしてしまう。

しかもこいつらの質が悪いところは、

「ダイエット食特有の味気ない食事を美味しくする」

というレアな特性をもっていやがることだ。

しかも、しかもだ、油に関しては『いい奴』と『悪い奴』が存在しており『いい奴』に限っては積極的に摂取した方が、脂肪燃焼を促進するときてる。

「もう、どうにでもしやがれ!」

と言いたくなる。

こうなると、勘のいい方ならお分かりだと思うが『ダイエット』に適した『油や砂糖』は、通常のものとは異なるため、

「二度見、三度見したくなる価格」

に、なっている。

私の大好きな四文字熟語は、

「全品半額!」

なのだが、こいつらは、

「全品倍額」

どころではない。

しかし、こいつらに替えるだけで脂肪燃焼が捗るとなれば、

「泣き寝入りするしかない」

はるか昔、若かりし頃に下心丸出しで、友人と行ったキャバクラでぼられて以来の屈辱だ。

こうして、

「筋肉のために」

と、言う名目でお金を巻き上げられることとなる私。

「これで『細マッチョ』にならなければキレるぞ」

と、いうことでバランスのとれた食事で完璧にカロリーコントロールをして日々厳しい『筋トレ』を行い『細マッチョ』というゴールが見えていたはずが『スキニーファット』とかいう、理想とかけ離れた体にオウンゴールしてしまった。

スキニー=細い

ファット=デブ

そう、見た目は細いのに、実は太っているという矛盾した体のことだ。

原因は、タンパク質の不足による筋肉量の減少とそれに伴う基礎代謝低下による、脂肪の不完全燃焼、つまり脂肪が落ちていないということで、

「体脂肪率が高く筋肉が少ない」

という最悪の状態を招いてしまった。

原因は早く痩せたいがために、極端に摂取カロリーを抑えた結果『PFCバランス』的には問題ないのだが、そもそもの絶対必要カロリーが不足してしまったことだ。

ちなみに一発でみなさんがイメージしやすいように説明すると『スキニーファット』の姿は・・・、

「餓鬼」

みたいな体です。

「え? 餓鬼って?」

そんな死体けりみたいなことをしないでくれ、知りたければ、

「ググってどうぞ」

本日のBGM: LAST SUMMER SONG / 百足

このBGMは話の内容とは一切関係ありません。

ただ、書いている時に聴いていた、というだけのことです。

  1. グリセミック指数(GI値)のことで、これは食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、食後血糖値の上昇を示す指数になります。ブドウ糖を基準値100として、GI値が70以上を高GI食品、56〜69を中GI値食品、55以下を低GI値食品と分類します。一言で言えば「低GI値の食品を食べておけと」いうことになります ↩︎
  2. カーボとはカーボンハイドレイド(炭水化物)の略で読んで字の如しで、最後に炭水化物を食べることによって、食後の血糖値の上昇を抑えて、インスリンの分泌をコントロールしやすくする食事方法です。 ↩︎
  3. 食事をすることによって消費されるエネルギーのこと ↩︎
  4. 筋力トレーニングにおける負荷の総量を表す指標で、具体的には「重量x回数xセット数」で計算します。
    例えば10Kgの重さで10回3セット行う場合、総負荷重量は300Kgとなります。 ↩︎
  5. 要はウォーキングのことです。 ↩︎
  6. 生命維持に必要な最低限のエネルギー消費量のことで、要は日常生活で消費されるエネルギーのこと。 ↩︎
  7. P=プロテイン(タンパク質)F=ファット(脂質)C=カーボハイドレード(炭水化物)の頭文字を取った略号で、それぞれの摂取バランスを示す ↩︎
  8. 消費カロリー>摂取カロリーの状態 ↩︎

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