2010年公開 アメリカ作品 98分
原題:Unstoppable
監督:トニー・スコット
脚本:マーク・ボンバック
出演:ディンゼル・ワシントン、クリスパイン、ロザリオ・ドーソン、リュー・テンプル
評価:85点
こんなジジイの独り言皆たいなレビューを読んでいる暇があるなら作品を観ろ!
そういうことです。
多分、こんなブログでも来た、ということは、この作品を観ようか観まいか迷っているからだと推測します、
「だったら、今すぐ観なさい、後悔はしないと思いますよ」
むしろ、このレビューを読んでいることを後悔するでしょう。
それでも、レビューを読みたいという奇特な方はどうぞお読みください。
キャラクター紹介
フランク・バーンズ:ベテラン機関士
ウィル・コルソン:新米車掌
コニー・フーバー:操車場長
ネッド・オールダム:溶接工主任
オスカー・ガルビン:AWVR社の運行部長
Story
ウィキペディアでも見てください・・・、
と、言いたいところですが、それではせっかく見に来てくれたのに失礼過ぎるので、簡単に書きます。
発火性の高い有害化学物質を満載した貨物列車が、人為的なミスで“力行”(アクセル全開)状態のまま無人で走り出してしまい、その進路には大きな街があり、街を通過する線路は高架になっていて、さらに急カーブしているため速度を落とさないと曲がることが出来ない、“力行”状態では脱線することが確実、そうなると当然、満載している有害化学物質が大爆発して、大惨事待ったなしになるので、止めないと・・・。
と、いう実話を基にした話です。
まさにアンストッパブルの99分
ごめんなさい、これ以外に適した表現が見つからない。
出だしこそ穏やかな雰囲気で、スローペースかと思わせておいて、“力行”に入ってしまえばそれこそ本当に“アンストッパブル”な展開に息つく暇がない、鑑賞中は体のどこかに力が入った状態で、休ませてなどくれない。
その状態は映画を観終わってもしばらくは持続している、これは面白い作品特有の個人的な現象だ。
トニー・スコット監督は、シンプルかつコンパクトな展開を心得ている。
「贅肉をそぎ落とした」
という表現がしっくりくる。
本当に、この監督さんは、
「100分そこそこの時間で作品をまとめ上げるのが上手い」
お兄さんのリドリー・スコット監督とは正反対だ。
(批判じゃないですよ)
ただ、この作品がトニー・スコット監督の遺作になってしまったことが残念でなりません。
まだまだ、監督の作品を観たかった。
ブルーカラーのディンゼル・ワシントン
いや、リスペクトしかない。
どんな役をやってもピタッとはまってしまう。
ジグソーパズルのピースも真っ青なハマり具合だ。
正義の味方からゲスな悪役まで、できない役がないだろうと思わせてしまうが、唯一の欠点は・・・、
「何をやってもカッコいい」
と、いうことだ。
これは、個人的にすごいと思う。
ルックス的にも、ウィル・スミスほどでもなく、スタイルも背は高いが、だからといって細身というわけではない、いや、結構ポッチャリ系だったりする・・・、
「だけどカッコいい」
もう、存在そのものがカッコいいとしか言えない。
本作での役どころは、フランクというベテラン機関士を演じていて、どちらかというと底辺層のブルーカラーで定年まで働きたいのに、解雇通告をされているという、カッコよさとは程遠い役だ。
「だけど、カッコいい」
もう、そのカッコよさは作品を観て、
「考えるな、感じろ」
と、しか言えない。
え~と、クリス・パイン?
ごめんなさい、本作を観るまで全く知らなかった役者さんです。
本作では新米車掌のコニーを演じていて、違和感はなかったですし、ディンゼル・ワシントンの圧倒的な存在感にも圧されてはいないのですが・・・、
「ごめんなさい、これ以上書くことがありません」
熱き漢たちの物語
本作の主役でもある、ベテラン機関士のフランク・バーンズに、新米車掌のウィル・コルソン、そして溶接工主任のネッド・オールダム、こいつら、マジカッケェー。
だけど、この三人それぞれ、解雇寸前だったり、奥さんから接近禁止命令を受けていたり、仕事中にダイナーで自慢話をして、女性を口説こうとしていたり、と、お世辞にもカッコよさの欠片もない、だけど話が進むにつれて、
「暴走列車を止める」
という目的に向かって、それこそ暴走しだす。
仕事にプライドを持ち、仲間を思いやり、そして、会社のやり方に怒り、と、平凡な会社員の私からすると、
「私もそんな風に仕事に燃えてみたい」
と思わせてくれる。
実際には、みんな、ダメなところは必ずある、だけど、いざというときに命を懸けて、
「立ち向かえるか?」
この作品は、それを成し遂げた熱き漢たちの物語だ。
有能な人間が取るべき行動
上で熱い漢の物語と書いて煽っておいて何ですが、実は一人の有能な女性がこの作品のいいスパイスになっているのです。
まさに有能を絵に描いて額に入れて飾ったような女性です。
会社員の私としてはぜひとも上司になってくれと言いたいような女性です。
その名を、
「コニー・フーバー」
彼女は操車場の操車場長(下噛みそう)をしている文字通りの管理職についています。
コニーは列車暴走の報告を受けると、事態を隠さずに速やかに本社に報告をして指示を仰ぎます、が、ここで、これまた無能を絵に描いて・・・な上司、オスカー・ガルビンが出てきます。
最初からコニーを見下した態度に終始するオスカー。
だけど、コニーはむやみに逆らったりはしません、ですが、おとなしく指示にしたがいつつ独断で主人公たちと連携して一刻も早い事態の解決に乗り出します。
これだけでもコニーの有能さがわかるというものです。
ご都合展開も納得済み
え~と、言ってしってしまえば、ただ無人列車が爆走しているだけの映画です。
そこに、憎たらしいヴィランが出てきて、列車を止める主人公を妨害するでもなく、ただ、走っているだけです。
要は列車に飛び乗って止めればいいだけの話です。
トム・クルーズなら事故が起きて一分もあれば解決してしまうことでしょう。
当然、本作でも列車に飛び乗って止めます・・・、
「主人公が・・・」
当たり前です。
ですが、最初から主人公が列車に乗ってしまっては、それこそ映画は終わってしまいます。
そこで、脇役の登場です。
主人公の前に脇役の人が失敗することにより、尺稼ぎをしてくれます。
劇場で鑑賞している時も、
「100%失敗する」
と、その劇場に居た全員が思っていたのは間違いない。
ですが、同時に、全員がその展開に納得していることでしょう。
映画の基となった実際の事故も、映画さながらの結末
もうタイトルの通りです。
暴走列車に追いついたのが、急カーブに差し掛かる7分くらい前で、そこから100キロ近いスピードで暴走列車と連結して減速させて、暴走列車に飛び乗り、ブレーキをかける。
もう、映画まんまです。ただ映画と違うのは、急カーブの2キロ手前でどうにか列車を停止させることが出来た、ということです。
映画は、その急カーブを過ぎて止めますが、かなり、ギリですね。
本作では、死者が出てしまっていますが、実際の事故の時は誰も無くなってはいませんし、負傷した人も大した怪我ではないということです。


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