2025年アメリカ映画
総評
天才がその頭脳を駆使して、凡人相手に無双する作品。
ストーリー
データアナリストとしてCIAに勤務するチャールズ・ヘラーは、テロリストによって最愛の妻を殺されてしまう。
チャールズはあらゆる情報を分析して妻を殺害したテロリストたちを特定して、上司に報告するも、すでに、上司は全てを知っていて、その上でテロリストたちを泳がせてさらなる大物に辿り着こうとしていた。
CIAが動かないないとわかったチャールズは上司を脅して、CIAの暗殺プログラムで訓練を積み、自らの手でテロリストに復讐することを誓う。
良い点
・タイトル
このタイトルはよき、
「なんのアマチュアだ?」
と、私の興味をかきたててくれた。
・レイチェル・ブロズナハン
本作のキャストをチラリと見た時、知っているのはローレンス・フィッシュバーンだけか、とおもったら重要な人を見逃していたことに冒頭の数秒で気づく、
「レイチェル・ブロズナハンが出ているジャマイカ」
もう、この時点で私の中でこの映画は、
「はい優勝」
となっていた。
主演のラミ・マレックには申し訳ないが、
「あんたのことは知らん」
しかし、独特の雰囲気を持ついい感じのルックスではある。
(エジプト系ということもあり、あからさまなイケメンではない・・・とおもう)
そんなことより、
(ごめんなさい)
「レイチェル・ブロズナハン、また殺されちゃうんだよねぇ」
私が知る限り『ハウス・オブ・カード』『ブラックリスト』そして今作と三回も殺されてしまう役をやっているんだよね。
デビューまもない新人ならまだしも、主役クラスの俳優さんでここまで殺される役をやる人を私は知らない。
・幸せな主人公
妻を殺されて、
「何が幸せだ!」
というお怒りはごもっともですが、私が言いたいのは、
「愛し愛されての関係のことです」
私ごとで恐縮ですが、私はリアルに妻と離婚するのが、今後の人生の大きな課題と人間です。
だから、チャールズとサラの夫婦関係に憧れてしまいます。
自己犠牲の末に殺害されてしまうサラ。
そして、そんなサラのために全てを投げ打って復讐を誓い実行していくチャールズの姿にはホロリとさせられます。
「まぁ、レイチェル・ブロズナハンが奥さんなら誰でもそうなるか」
と身もふたもないことを言ってみる。
・銃なんて必要ない
この作品の面白いところというか最大のウリが、
「銃を使わずに頭脳で復讐する」
というところにあります。
その発想が面白い。
暴力にはさらなる暴力で立ち向かう主人公が当たり前の今、頭脳で勝負するチャールズ。
まぁ、
「人を撃つことができない」
と冷静に自己分析した結果の頭脳戦なんですけれどね。
ただ、
「爆弾で爆死」
させるのは問題ないみたいだ。
悪い点
・都合良すぎ
良い点として挙げた、
「銃を使わずに頭脳で復讐する」
の展開が都合よすぎる。
まず、
・テロリストが毎日同じパン屋で同じものを購入する
・アレルギーで医者に通っている
・高級プールを貸し切っている
・・・etc.
事件を起こした直後なんだし、
「もうちょっと人目をさけるものじゃないの?」
とおもわずにはいられない。
これにプラスして、チャールズの計画が、
「そんな簡単にはいかないでしょう?」
という計画だったりする。
一例をあげれば、高級プールだが、ホテルとホテルの間をつなぐように空中に作られていて、ガラス張りなのだが、そんなものを簡単な仕掛け(一晩)で壊せます?
さらに、CIAはテロリストを特定していて、チャールズの復讐を阻止しようとしているのに、誰も張り込んではいないとか、
「阻止する気あります?」
と聞きたいくらいだ。
・主人公が天才
まぁ、上で上げた悪い点は全て、
「主人公が天才だから」
で片付けられてしまっている。
それでもかまわないけれど、それならCIA側にも天才がいて、そことの頭脳戦も繰り広げられればもっと面白くなったとおもうのに、これでは一方的過ぎて、
「俺TUEEE」
に状態になってしまっている。
・心臓にやさしい
まるでバファリンのような映画だ。
だって、
「ハラハラドキドキがないから」
上で挙げた悪い点にその要因がある。
「この手の作品は手に汗握る・・・」
がなければ面白さも半減してしまう。
クライマックスで、テロリストのボスに捕まってしまうチャールズだが、
「それも計画でしょう?」
と、いう安心感すら生まれてしまう。
「俺TUEEE」
では、ダメだということ。
まとめ
色々と瑕疵のある作品ではあるが、その発想の面白さは買いだ。
CIAの不正も絡んでいるの割りにはスッキリと全てが解決するあたりも好印象。
(都合良すぎ・・・とは言わないでおこう)
そして、何と言っても、レイチェル・ブロズナハンを殺した奴らを容赦なく葬ってくれるのでよしとしよう。
ラストも溜飲が下がる終わり方で満足させてくれる。
私みたいに銃でのアクションに飽きてきている人間にはそこそこひっかかる作品。

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