ネトフリが放つ厨二病の夢がつまった豪華なMV作品    『グラスハート』 85点

国内作品

ヤバイ、あまりにもドストライクな作品。

たまにはこういうのが観たい。

ご都合展開のオンパレードだけど、

「そんなもの、部屋の隅にでも、うっちゃっとけ」

そんなことを気にせずただただ、佐藤健のかっこよさに酔いしれて、町田啓太の大人の魅力に惑わされて、志尊淳の美しさに見惚れて、宮崎優の透明感にやられる、そんな豪華なMV作品だ。
(あくまでも褒め言葉です)

あと、菅田将暉のラスボス感に感心するのを忘れてはいけない。

キャスティングもさることながら、キャラクターの設定も、

「これでもか」

とばかりにテンプレで、悪人は出てこない。
(全員、音楽という根っこで繋がっているから)

「これでいい、いや、これがいい」

どうせやるなら、この作品ぐらい突き抜けてもらわないと、消化不良になってしまう。

その点、本作品は消化不良どころか胃もたれもなく、ほどよくお腹いっぱいになれる。

原作は未読なので、原作のキャラクター設定は知らないし、かなりの改変が行われているとのことだが、

「原作を読まなければ、どうということはない」
(by.シャア)

一つの映像作品として、見事にハマっていると感じる。

まぁ、原作が小説なのでキャライメージなんて読んだ人の数だけあるわけだから、そんなの再現しようったって無理。

大事なのは、映像として観たときの雰囲気だから。

主人公の朱音を演じる宮崎優、

「誰それ?」

なんて言ってる場合じゃない、

「よくこんな無名にも近い女優さんを見つけてきた」

と、ひれ伏してしまう。

あまちゃんの時の「のん」を超えるくらいの衝撃だ。

似ていると感じるのは私だけだろうか?

プロを目指すも、いくつものオーディションに落ちまくり、

「デリカシーがない音」

とまで言われてしまう朱音。

そんな朱音に天才と呼ばれる藤谷直樹からバンドの誘いが・・・で、始まるこの物語。

私の持論では、作品の面白さは冒頭の数分で決まるとおもっていますので、もう、オープニングの山田孝之のボーカルからして飛ばしまくってくれます。

そんな華やかなステージ近くで、バンドメンバーからクビを宣告される朱音、そして、お約束の雨の中の演奏・・・、

「もう、すき」

朱音の心情を最も簡単に表現できる演出ではあるが、この演出、諸刃の剣だとおもう。

私みたいに楽器とは縁がない人間であれば問題ないが、

「大切な楽器を濡らすなんて・・・」

と反発を喰らう可能性は十分にある。

下手をすれば、ここでリタイアしてしまう人も・・・。

だけど、本作を豪華なMVと考えれば、許容できるのではないかなと勝手におもったりします。

なにせ野田洋次郎、他トップアーティストが楽曲提供をしているのだから、素敵な音楽とかっこいい俳優陣、

「もう、これ以上何を望むの?」

ラストのライブシーンなんて、

「圧巻の一言です」

キャストの熱量が伝わってきます。

そして、ラストシーン。

このまま終わってもよし、続編を作ってもよし、のにくい演出に、

「ぜひともシーズン2をお願いします」

と願わずにはいられない。

原作ファンの方々、申し訳ございません。

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