ティム・バートン製作、監督のネトフリオリジナルドラマになる。
ティム・バートン監督の十八番といえる世界観に設定とくれば、
「もう、期待しかない」
ちなみに私は「アダムスファミリー」を観ていなくて、大体のあらすじくらいしか知らない。
本ドラマでソーンヒル先生役で出演しているクリスティーナ・リッチーが若かりし頃に、ウェンズデーを演じていた映画版の予告を観て、
「かわいい娘だな」
と、若干興味をそそられたが、結局は観なかった。
そんな私でも、
「もう、おもしろい」
全8話をイッキに観てしまった。
映画でもドラマでも、その作品のおもしろさは、冒頭の数分で決まると私はおもっている。
もちろん本作は完璧なうえに、私みたいにオリジナルを観ていない者にも、ウェンズデーがどんな娘なのかを一瞬でわからせる演出。
「優勝」
です。
いくつもの学校を退学になった問題児のウェンズデー・アダムスを受け入れてくれたのは両親の母校でもある「ネヴァーモア学園」だった。
いやいや通学するウェンズデーは早々に脱走を図ろうとするが、同級生のローワンが謎のモンスターに殺害されたのをきっかけに事件の真相を突き止めるため学園に残り、独自の調査を開始する。
いくつもの謎がちりばめられていて、ひとつの謎を追えば次の謎が浮かび上がり、そこに、両親の若かりし頃の事件も現在に結びついているというストーリーも面白く、うまくまとまっていて、飽きさせない。
謎解きとしての面白さもさることながら、学園ドラマの要素もウェンズデーの世界観を壊すことなく盛り込まれている。
世界観は中世っぽいけれど、現代劇なので、当たり前と言えば、それまでなのだが、
「ウェンズデー以外の人物が普通にスマホを使っている」
このことに驚いたのは、私だけだろうか?
それはわきにおいて、本ドラマ、失点がないわけではない。
気になったのが、謎のモンスターを調査するガルビン保安官の位置づけが曖昧に感じられたことだ。
その正体に、
「うすうすは感づいている」
にもかかわらず、放置したあげく、最後もスッキリとしない。
もう少し、煮詰めてほしかった。
ただ、そんなことが些細であるとおもわせてしまう、ジェナ・オルテガの圧倒的なウェンズデー感。
彼女を得たことで、この作品は成功したも同然。
まだ、若手ではあるが、もう役者として最高のキャリアを得てしまった感がある。
彼女の無表情のなかにも、そこはかとなく感情をのせる演技は秀逸で、ウェンズデーの感情がひしひしと伝わってくる。
自分でも気付かぬうちに、徐々に変化していくウェンズデー、そしてそのことに戸惑いながらもどうすることもできない、それでも、元の自分を保とうとして悪あがきをする姿に、ほっこりとしてしまう。
そんな彼女を最大限に魅せる演出の妙。
寮のバルコニーでチェロを演奏しているシーンには圧倒されたし、カット割も完璧で、このシーンだけでも、観てよかったとおもわせてくれる。
学校主催のダンスパーティー「レイブン」では、ジェナ・オルテガ本人が振り付けしたクセ強ダンスは、観るものを一瞬で虜にすること間違いなし。
まだ、ウェンズデーの物語は始まったばかり、シーズン2がもう待ち遠しい、というか、本日(8月6日)から配信開始だ。
もう、楽しみしかない。
こうしちゃいられない、早く観ないと。


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