『ブリック』 15点

海外作品

朝、目が覚めたら建物全体が謎の黒い壁に覆われていて、外に出ることができなくなってしまう。

そこに閉じ込められた人たちの脱出劇・・・。

いわゆる『シチュエーションホラー&スリラー』と呼んでいいと思うが、

「退屈」

この一言につきる。

全てが予定調和。

登場人物も練られてないので、面白みも深みもなく、ただのテンプレキャラと化している。

そして、肝心の脱出劇も、何のヒネりもなく、あっさりと脱出できてしまう。

全然、ハラハラドキドキさせてくれない。

ただ、自宅に閉じ込められただけでは緊迫感が皆無に等しい。

確かに、電波が遮断されていたり、水道が止まっていたり、

「このままでは、ジワジワと死んでしまう」

という、長い目で見ればヤバい状況ですが、

「なぜか電気は生きている」

という、ご都合展開の脚本に首を傾げてしまう。

黒い壁自体に一応のトラップはあるものの、それすら、コチラをアッと言わせるような仕掛けではないし、何より、主人公にアッサリと見破られてしまう始末。

黒い壁がアテにならないなら、第三の妨害者の存在が・・・、

「と、おもったら、ただの終末論者だけ」

というお粗末さ。

しかも、コイツが誰にも見破られずに行動するような狡猾さを、

「まるで、持ち合わせてはいない」

バレそうになったら、襲ってくるだけで、それすらコチラにはバレバレで、

「眠気をこらえるコチラの身にもなってくれ」

と言いたい。

ならば、最後の人間ドラマ・・・、

「流産で子供を亡くして冷え切ってしまった夫婦に、薬中のカップル、老人とその孫、そして、先ほどの終末論者」

だけ。

しかも、主人公の夫婦以外、作中の役割分担が終わった途端に、脚本の都合で次々と意味もなく死んでいきます。

「悲壮感も何もあったもんじゃない」

最後は、冷え切った夫婦が話し合い、互いを理解して、手を取り合って未来へ・・・、

「もう、好きにしてくれ」

黒い壁の謎とか、話が面白くハラハラドキドキさせてくれるなら、そんなものどうでもいい、瑣末な問題だ。

映画なんだから、観ている間は楽しませてほしい。

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