今日は土曜日、日雇いの日だ。
暑さも本気を出してきやがるこの時期、倉庫はちょっとした、
「サウナ」
になる、いや、なってもらっては困るのだが、そんなことは誰も聞いてはくれないし、みんな同じだから、私の文句の行き場がなく宙に浮く。
しかし、毎年この時期になると思うのだが、
「政治家は何をやっている」
ということだ。
倉庫の仕事は日本の物流を担っているにもかかわらず、冷暖房完備の劣悪な作業環境はどうにかならないものか?
ちなみに、冷暖房完備は皮肉だからね、
「夏はサウナ、冬は冷蔵庫」
ということだから。
そんなことを考えながら仕事をしていると、通常の三倍のスピードで仕事をこなす同僚(同じ派遣会社から来ている)のようすがおかしい、明らかに動きが鈍い、このままでは本日分の作業ノルマをこなせない。
そこで声をかけると、
「首と背中が痛い」
とのこと。
どうやら寝違えたようだ。
ホッとすると同時に、いつもは彼の三倍速の作業スピードのおかげで、私の負担を減らしてもらっているので、
「今日は私が頑張らねば」
と、私のやる気スイッチを、
「押せるわけがない、というかそんなものありません」
しかし、彼の調子が悪いのは変えようのない事実なので、私が頑張る以外に今日の作業ノルマをこなす方法がない。
とりあえず、水分補給をして血の巡りを良くする。
本日の残り分を確認、そこから逆算して大体の作業時間を計算する。
「よし・・・やれる」
確かな自信と共に、私は迷わず現場を離れる。
そして近所のコンビニに向かうこと15分、ノロノロと作業する彼に近づき、
「大好きな『金麦』買ってきて、冷蔵庫で冷やしてあるから頑張れ!!」
と、エサでつる私。


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