仕事中に”プッシュアップ”をしていて、追い込み過ぎて、終わった瞬間、体を支えることが出来ずに、力尽きて汚い床にキスしてしまった・・・そんな私の日常は・・・、
私は自分の音もそうだが、他人の出す音にももの凄く敏感だ。
何の話かと言うと、トイレで用を足すときの話だ。
万が一食事中の人がいたら申し訳ない。
会社のトイレは個室が2つだけで、社員の数からすると、ちょっと少ない。
だから、自分が用を足しているとき、高確率で隣の個室に人が入ってくる、そうすると、私は”AirPods Pro”を装着して音楽を流す。
そう、私は用を足すときには”AirPods Pro”が必要な体になってしまったのだ。
「たかが、音くらいそこまで気にしなくても?」
いやいや、私みたいな昭和生まれは”下”に関しては、非情な少年時代を経験している。
まず、学校で“大”をすることは、その後のスクールライフと引き換えにしなければならないほど、ハイリスク・ノーリターンな行為で下手打てば、進学先でも、それを引きずりかねない、当然、オナラも同じだ。
ちなみに、私が娘の授業参観に行った時、男子生徒が、
「緊張するから、ウ○コしてくる」
と、大声でトイレに走っていった。
私は、愕然としながらも、見ず知らずの彼の身を案じた。
しかし、娘は、
「別に平気だよ、授業中に行く子もいるし」
と、あっけらかんとしていた。
まぁ、さすがに、女子はそこまで明け透けではないとのことだったが。
時代の流れを垣間見た一瞬だった。
話が逸れたが、そんなわけで、私は定年間近の歳になった今でも、”下”の呪縛に囚われている。
そして”下”の呪縛だけはなく、このブログのタイトル通り、そう、私は”妄想”のプロだ、どんな些細なことからも、無限に妄想を膨らませて暴走することができる”妄想族”なのだ。
誰も取り締まることはできない。
自由に誰にも邪魔されず、妄想の翼を広げてどこまでも果てしなく羽ばたいて行くのだ。
だから、隣に入ったのが女性かもしれないなんて妄想をしてしまったりもする。
だが、現実は、
「うっ、あぁ〜」
などと、”のぶとい吐息”が聞こえてきて、興醒めしてしまう。
そして、その吐息から誰だかわかってしまって、これから先その人の顔を見るたびに
”のぶとい吐息”を思い出す羽目になってしまう。
こんな残酷なことがあるだろうか?
その人はただ生理現象として排泄行為を行なったに過ぎないのに、これから先の人生、私から”のぶとい吐息”の人というレッテルを貼られて生きていかなければならないという、十字架を背負ってしまうことになるのだ。
当然、本人はそんな十字架を背負っていることなど知らずに、後輩を指導しようものなら、
「その人は”のぶとい吐息”の人だぞ、後輩くん」
と、心の中でチクってしまいかねない。
だから、そんな事態を避けるためにも”AirPods Pro”は欠かせないのだ。
“Apple”の公式ホームページでも、
「トイレで隣に入った人の排泄音もシャットアウト」
と、記載して欲しい。
しかし、さすがの”AirPods Pro”といえども完璧ではない、曲の切れ目には音が聞こえてしまうことがないとは言いきれない。
ただ、そうした稀なケース以外は極めて有効な手段であることに違いはない、これは会社でより良い人間関係を維持していくためには必要不可欠なことなのだ。
音の問題は、他人だけではなく、当然、私にも当てはまる、私も人間なので、踏ん張るときが当然ある、その声を誰かに聞かれてしまって、その人が私の顔を見るたびに・・・、それだけは絶対に避けなければならない。
その日も、私が用を足していると、隣りに人が入ってきた。
瞬間、私は排泄欲求を即座に断ち切る。
何があろうと決して、
「出さない」
ように”全集中排泄停止の呼吸”を駆使してその場をやり過ごす。
決して気づかれないように、息を潜めてじっとしていると、
「私は来世で潜水艦乗員になっているかもしれない」
などと、妄想してしまう。
しかし、その時、稀なことが起こってしまう、音楽が途切れて、しかも次の曲が静かなイントロから始まる曲だったので、隣人が誰か分かってしまった。
これ以上事態を悪化させないように、曲をスキップして、ハードロックの曲をかける。
程なくして、隣人が出ていく気配がした。
洗面台で手を洗う音が聞こえる。
ほっとしたのも束の間・・・、なんと、隣人はトイレの電気を消して出ていってしまう。
私が息を潜めていたせいで、私の存在に気づかなかったみたいだ。
「ガッデム!!!!」
と、真っ暗闇の中で舌打ちをしながら、そのまま用を足す羽目になってしまう。
ウォシュレットでお尻を洗っているときに、沸々と怒りが込み上げてきて、
「XX、お前は人が入っているのにトイレの電気を消す非常識な人間だと記憶しておくぞ!」
と、お尻を拭きながら心に誓う私。
本日のBGM : HoriZOM / れん
このBGMは、話の内容とは一切関係ありません。
ただ、書いている時に聴いていた、というだけのことです。


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