もっとも残念なイケメンと働く私 パート1

私の日常

仕事中に、Amazonでサプリを注文しようとして、購入履歴から、ほぼ無意識のうちに商品を選んでポチる。数秒後、確認メールに記載された金額を見て、心臓がきゅっとなる、そんな私の日常は・・・、

今回は、まだ私が若かりし頃の話になる。

課は違うのだが、後輩にとんでもないイケメンが居た。

※この時代は、当然、イケメンなどという言葉はまだないが、当時の言葉使いなどおぼえていないので現代版にアレンジしてお届けしますので、ご了承ください。

歳は高専卒の二十歳で、背も高くて「シュ」としていて、360度どこから見てもイケメンだ。

私が知り合った数々の人の中でも、トップを争うほどだが・・・、

「彼みたいになりたいか?」

と、聞かれたら、

「お断りします」

と、即答する。

なぜならば、

「とんでもない、どケチで、しかも私以上に女性にモテないからね」

そう、にわかには信じてもらえないだろうけれど、何回も彼と合コンに行ったが、大体30分もすれば彼の周りからは女性がいなくなる。

「僕だけ女性がいない合コン」

状態になる。

まぁ、ここら辺のエピソードは、ちょっと後回しにして、

序盤にして、さんざんな言いようだが、彼とはバイクを通して仲良くなり、妙に気が合うところもあり、みんなでツーリングに行ったりして、それなりに楽しい時間を過ごした・・・と、思う。

そんな彼の名は、

「チャッチャくんだ」

以前に書いた「騒音問題で苦しむ私」で、一緒に会議室で仕事をした人物だ。

あだ名の由来は、彼の生まれ故郷である仙台に起因する?

彼は話すときにかならずではないが、気になるていど、語尾に、

「ちゃ」

が付く。

あるとき、そのことを指摘したら、

「方言です」

と、言い切った。

しかし、他の仙台出身の社員、数人に聞くと、

「そんな方言はない」

と、こちらも全員が言い切る。

結局のところ、

「どうでもいい」

という結論に達して、私の中で、その件に関しては放置ということに決まった。

「別に害があるわけじゃないしね」

まぁ、お遊びはここまでにして、ここから本気を出していこうか?

彼のどケチエピソードを話していこう。

どケチなチャッチャくんだから、まず、自腹で飲むことをほとんどしない。

私たちと飲みに行っておごってもらおうとするし、割り勘になったときは露骨に落胆の表情を浮かべる。

さらに、

「どこに飲みに行くか?」

と、なれば必ず自分が会員になっていたり、ポイントカードを所持している店を強引に押してくる。

確かに、会員割引やポイントが付くしお得ではあるが、それだけではない。

最悪、割り勘になったときチャッチャくんは、真っ先に会員割引で全員分を支払い、私たちには正規料金で割り勘した金額を請求してくる。

「どうしてそこまで?」

と、聞きたくなるくらいのレベルだ。

私はカピバラなみに温厚な性格なので口が裂けても聞けないが、面と向かって聞いた漢がいる。

その漢の名は、

「チャールズ皇〇子」

もちろん、あだ名だ。

たいそうなあだ名で驚かれると思うが、ぽっちゃり体形で、イケメンでもないのに女性関係がお盛んだからだ。

(万が一にもイギリスのかたが見ていたらごめんなさい)

彼は私より一つ年上の既婚者で、チャッチャくんの指導員である。

話がそれたが、

「なんでそんなにケチなの?」

と、チャールズ皇〇子に聞かれたチャッチャくんは、

「別にケチじゃないちゃ」

と、即答する。

「十分にケチだと思うけれどなぁ」

と、食い下がるチャールズ皇〇子。

「確かに節約はしているけれど、ケチとは別だっちゃ」

と、こちらも一歩も引き下がらない。

なんとなく不穏な空気感に耐えられなくなった私は、

「まぁ、人それぞれだから・・・」

と、なんの説得力もない言葉でその場を強引におさめる。

ただ、ここまでは仲間内での、

「些細なこと」

で済まされる範囲だが、

「会社の独身寮での盗み食い」

と、なると話は別で、伝説の事件として、今なお寮生の間で語り継がれている事件だ。

最初に断っておくが、チャッチャくんが犯人であるという直接的な証拠はない。

あるのは同期の目撃情報だけだ。

「目撃情報があるだけでアウトだと思うが・・・」

ただ、社内的には、犯人は特定されずに迷宮入りとなっている。

そのことを踏まえてもらった上でこの先を読んでもらいたい。

地方から出てきたチャッチャくんは独身寮にはいっていたわけだが、独身寮の食事は全て事前予約制で、予約数に合わせて材料を準備して、調理人が作るようになっている。

なので、いきなり食べたいといっても対応はしてくれない。

チャッチャくんも最初のうちは食事を予約していたのだが、あるときから予約をしていないのに、食事をしているとの目撃情報が同期の間でウワサになる。

ちなみに食事の予約は、寮生全員の名前が書かれたホワイトボードが食堂に設置してあり、自分の名前の横の欄に「有・無」を記載するという方式になっている。

ただ、独身寮は全社共通なので、勤務地が違う社員もいるので、隣の部屋の人の顔も名前もわからないということが普通にある。

つまり、顔見知りでない限り、食事をしている人間が予約をしているかどうかはわからないということだ。

こを利用して、知らない人の食事を勝手に食べてしまっているらしい。

ちなみに私の課の後輩くんがチャッチャくんと同期で、彼も目撃者の一人だ。

その後輩くんが言うには、風呂上りの二十時以降に食堂を通ったときに食事をしているチャッチャくんを目撃したという。

この二十時以降というのが、肝心なところだ。

通常、食堂に食べに行くと、調理の人が給仕をしてくれるのだが、その人は二十時で帰ってしまうので、その時点で残っている食事は、ラップしてトレーに乗せられて専用の棚にそのまま置かれることになる。

後輩くんは、そのときは気にもしなかったらしいのだが、翌朝、調理の人に、

「昨日、残業して帰ったら食事がなかった」

と、文句を言っている人を見て、

「まさか」

と、思ったらしく、後輩くんは再び二十時以降に食堂を覗いてみると、残っている食事に手をつけているチャッチャくんを再度目撃することになる。

食堂のシステムとして、二十時以降は調理の人が帰ってしまうので、食事の衛生管理などには責任は持てないとの決まりがある。

だから、いくら文句を言おうが、

「二十時までに食べない方が悪い」

と、いうことになってしまうのだが、さすがに、そうした盗み食いの被害報告が頻繁に出てくると、無視できないということになり、二十時までに食べに来なかった人の食事は、専用の棚ではなく、その人の部屋の前に置くということになった。

すると、見事なまでに盗み食いがなくなり事件は犯人不明のまま、静かに幕を閉じた。

ちなみに、この盗み食い事件が発端になり、チャッチャくんが同期から孤立したのは言うまでもない。

ちなみに、本人は、

「ちゃんと予約して食べている」

と、主張していた。

真意のほどはわからないが、

「まぁ、やっているのはほぼ確定」

と、私をふくめて仲間内ではみんな思っている。

ただ、一つだけ不可解な点がある。

「それは、同期の食事も食べられている」

ということだ・・・。

さて、ここまで長々と書いてきたが、実はここまでは前菜に過ぎない。

「ここからがメインディッシュだ!!」

と、いきたいところですが、みなさん、タイトルでお分かりの通り、パート2に続きます。

次回

「お前、凄いなw」

に続く。

本日のBGM:JINGO JINGO/MYTH&ROID
このBGMは、話の内容とは一切関係ありません。
ただ、書いている時に聴いていた、というだけのことです。

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